2007年4月16日月曜日

権限委譲のテクニック(2)

「どうやって部下に任せるか」っていうことも、とても気になるところですね。その方法のひとつに、「命令するのではなく、質問せよ。」ということがあります。

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[2]命令するのではなく、質問せよ

効果的な権限委譲のために、問題を手放すことに劣らず重要なのが、それをどうやって部下に任せるかだ。この点で、任せ方がうまいマネジャーは、命令するのではなく質問することが大切だと心得ている。

「『何をすべきだと思うかね』と質問することで、今度私のところに問題を持ち込むときは解決策の案も一緒に持ってくるべきだと部下に教えることができる」と、ノース・カロライナ州グリーンズボロのコンサルタント会社ザ・ハーマン・グループの社長、ジョイス・ジョイアは言う。
さらに

「君が提案している解決策を実行するとしたら、検討しておくべき点は何だと思うかね」

「顧客Bのときには、われわれはこの状況にどう対処したんだったかな」

といった、相手の意見を引き出す質問をすることで、部下が自身の問題をどこまで深く考えているかを明らかにすることができる。

 ノース・カロライナ州のMGMトランスポートの社長、エドワード・マスードはこのアプローチを利用して大いに成功している。

「質問するという方法を取る前は、私の部屋の前には部下の行列ができていて、私は夜の7時か8時までオフィスに残って問題を片づけていた。今では、部下が私のところに来る回数は激減した。たまに来たときも、以前よりはるかに迅速に問題を解決することができる。複数の候補案を考えてから私のところに来るからだ」。

presidentより引用
http://www.president.co.jp/pre/20040830/005.html
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