2007年4月12日木曜日

権限委譲(1)

「権限委譲」、

ちょっと難しいことばですが、上司と部下の関係がうまくいくための、ひとつのキーワードなのかもしれません。
スティーブン・コ ヴィー氏も、権限委譲の重要性について語っておられます。

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上司も部下も幸せになる「権限委譲」の実践法

部下が問題解決力や意思決定力などの職業能力を高められるよう、手助けをするのが役員やマネジャーの仕事の重要な一部である。

つまり、直属の部下の問題を 何もかも引き受けるのは望ましくない。

しかし、厳しい時間的プレッシャーにさらされているマネジャーは、「モンキー=部下の問題」を渡されそうになるとど うするか(「モンキー」というのは、ウィリアム・オンケン・ジュニアとドナルド・L・ウォスが、1974年に「ハーバード・ビジネス・レビュー」に投稿し た「Management Time: Who's Got the Monkey?」に由来する言葉)。

 厳しいプレッシャーがかかっている状況では、部下のモンキー(問題)を引き取るほうが、部下が自分自身でその問題を解決できるよう時間をかけて指導するよりもはるかに効率的に思えることがある。

 モンキーをその本来の持ち主に返すことは、今日ではさらに難しくなっているようだ。
一つには、マネジャーたちが、目に見える結果をこれまで以上に早く出 せというプレッシャーをますます強く受けるようになっているためだ。

それに加えて、企業研修請負会社フランクリン・コヴィーの副会長、スティーブン・コ ヴィーが言うように、一部のマネジャーは、部下への権限委譲を増やしたら、厳しい経済情勢のなかで無能だとか不要だとみなされるのではないかと恐れてい る。

個人としての卓越したパフォーマンスで新たにマネジャーに昇進した人は、権限委譲をとくに難しいと感じることがある。
 しかし、権限の委譲がさらに難しくなったと同様に、企業が競争力を追求することもさらに重要になっている。

コヴィーは次のように語る。「20~30年前 は、財やサービスに付加される価値のうち、ナレッジ・ワークによるものは30%にすぎなかった。
今ではそれが80%になっている。
だから企業は、生き残り たいと思うなら、社員に権限を与えて、彼らが自分で考え、自分の経験や知恵を頼りに決断できるようにしなければならない」。

presidentより引用
http://www.president.co.jp/pre/20040830/005.html
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