2007年4月13日金曜日

権限委譲のテクニック(1)

「権限委譲」と、口で言うのは簡単ですが、いざ実行に移すとなると、そう簡単にはいきません。
権限委譲を実行に移すためにはいろいろなテクニックがあるようです。
まずは、自分の役割についての思い込みを見直すところからだそうです。

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[1]部下の問題から自分を解放せよ

 多くの企業幹部にとって、より効果的な権限委譲への道は、自分の役割についての二つの基本的な思い込みを見直すところから始まる。

第一に、多くのマネジャーが「部下を指導して自力で問題に対処できるようにするよりも、部下の問題を引き取るほうが早くて効率的だと、依然として思い込んでいる」とザ・チェインジ・エージェントのビジネス・アドバイザーで著述家のパティ・ハサウェイは指摘する。
そして第二に、「自分のほうが部下よりよくものを知っていると思っている」と。

 こうした思い込みは、部下に権限を与えるのではなく問題解決や意思決定を自分でコントロールしたいというマネジャーの気持ちを強めるだけだ、とハサウェイは言う。
これを抑えるために、彼女はクライアントに、マネジャーとしてではなくリーダーとしてものを考えるよう勧めている。マネジャーは、「(たとえば、直属の部下の問題を解決するなどで)細部を管理する。
リーダーは部下の主体性とアカウンタビリティを高めることで人を管理する」と、彼女は説明する。

自分をリーダーととらえることで、マネジャーはもっと気楽に抵抗なく、仕事を最初から任せたり、モンキーを持ち主に返したりできるようになる。

 ワシントン・ミューチュアル・ナショナル・オペレーションズ・センターの元第一副社長、カイル・ビーティも同じ考えだ。「部下を細かいところまで管理しようとしたら、その行動は部下に、私が彼らを必要としていないというメッセージを送ることになる」。

presidentより引用
http://www.president.co.jp/pre/20040830/005.html
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